【資産運用】リスクを抑えながら資産を増やしたいなら、長期で投資信託を買い続けることをおすすめします

お金

この記事のポイント

  • 定期預金をするぐらいなら投資信託のほうがおすすめ
  • 必ず「長期」かつ「低コスト運用」「インデックス型」の銘柄で毎月積み立てを行うこと

お金を増やすにはどうすれば?

こんにちは、ハン辻たかし(@han2ji_takashi)です。

僕は 2006 年に新卒として働きはじめたんですが、まぁーその当時はお金が無かった無かった
当時 22 歳。

働き始めると同時に一人暮らしも始めたんですが、入居費やら引っ越し代やら家具・家電そろえたりなんかで、働き始めた月の末日には全財産が 5,000 円になってました。

どこをどう探しても 5,000 円。手持ちの現金と銀行口座の残高を合わせて 5,000 円。
とりあえず日々を乗り切ることに精一杯。
今振り返れば、我ながらこんな状態でよくがんばってきたなぁと思います。

で、「まずは貯金して生活の基盤を安定させないと。。。」と考え、30 万円貯金することを目標に。
ですが、ただ貯金してるだけではなかなかお金は増えていかないので「株とか何かそういうのやってみるかなぁ」と考えてた時にこんな本に出会いました。

この本は新装版なのですが、当時(2007年)読んだのはこの本の前のバージョンのものです。
この本を読んで、初めて投資信託なるものが存在するのだと知りました。

投資信託がどんなものなのかここでは詳しく解説しませんが、ざっくり言うと

お金を資産運用のプロに預けて、代わりに運用してもらう金融商品です。

最初はもちろん恐る恐るだったんですが、貯金が 30 万円貯まった 2007 年の秋から、僕は月 3 万円ずつ投資信託を積み立てていくことにしました。

投資信託をおすすめする4つの理由

結果から言うと、僕が投資をし続けた 2007 年 ~ 2016 年の 9 年間で、約 138 万円の利益を得ることができました。

9 年間で積み立てた額はおよそ 378 万円(再分配含む)。
それに対し、解約(売却)して得た金額は 516 万円です。

2016 年で一旦区切りとしたんですが、その後も投資信託はし続けています
そのぐらい、資産を増やすには好都合な手段であると思ってます。

以下にその理由について書いていきます。

1.積み立てさえし続ければ勝手にお金が増える

「積み立てさえし続ければ勝手にお金が増える」って我ながらめちゃくちゃ詐欺っぽいタイトルですね。。。

でも実際、僕の場合はほんとに何も考えず、積み立てさえ続けていれば勝手にお金が増えました。
強いていうなら最初の銘柄選びは考えましたかね。
銘柄選びのポイントとしては

  • 購入時の手数料がかからないこと
  • 信託報酬(運用中に支払う手数料)ができるだけ低いこと
  • 分散投資をすること

です。僕が選んだのは

  • MHAM株式インデックスファンド225
  • PRU海外債券マーケット・パフォーマー
  • PRU海外株式マーケット・パフォーマー

の 3 銘柄で、それぞれ月 1 万円ずつを積み立てていました。
いずれも毎月の購入手数料は無料のものです。

で、次のグラフはそのうちの 1 つの “MHAM株式インデックスファンド225” の基準価額の推移です。

当初 4 年間の基準価額の動き

これを見ると、お金は増えているどころかマイナスです。

グラフの上に実際の積立額と評価額を書いていますが、49 万円積み立ててるのに 42 万円の評価になっています。7 万円損してる状態ですね。

ただこの状態でもひたすら積み立てを続けました。
その後のグラフがこちらです。

後半 5 年間の基準価額の動き

1,500 円あたりで底を打って、その後は上昇し続けました。

2007 年から 2014 年までのなんと 7 年もの間、初めて投資信託を買った時の価格を上回ることはありませんでしたが、同じ価格に戻ってきた時の評価額は、積み立てた額より 50 万円以上多くなっていました。

2.景気が悪くなればなるほど得をする

上のグラフの通り、投資信託の積み立て投資を行っていると景気が悪くなればなるほど(価格が下がれば下がるほど)、お金が増える可能性が高くなります。

これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる手法による効果です。
ドルコスト平均法とは、一定の期間ごとに一定の金額を買い続けることです。

これを行うことで、

  • 価格が安い時にたくさん買える
  • 価格が高い時に少なく買える

ことができます。

株でもなんでもそうですが、投資の基本は「価格が安い時に買って高い時に売る」ことです。
その価格差によって利益を得ます。

投資のプロであればそのようないわゆる「相場観」というものがわかるのかもしれませんが、我々のような素人にはいつが「安く」ていつが「高い」のかがわかりません。

しかし、ドルコスト平均法を使うと、意識せずともこれができるようになります
僕が積み立て続けた期間は、ほとんどが「初めて買った時の値段」を下回るものでしたが、ドルコスト平均法によってこの時期にたくさん買えていました。
結果、利益を出せたというわけですね。

3.手間がかからない

投資信託を始めるには証券会社に口座を開設する必要がありますが、あとは投資信託の「積立設定」さえ行っておけば、その後に自分がすることはありません

毎月決まった金額が口座から引き落とされ、最初に指定しておいた銘柄の買い付けが行われるだけです。
なので運用期間中に手間が取られる心配がありません

4.流動性が高い

「流動性が高い」かどうかは、「すぐに他の形に変えられるかどうか」です。

銀行に預けているお金なんかはすぐに引き出して使うことができるので流動性が高いですが、不動産なんかは売却して現金化するまでに相当な時間がかかってしまうため、流動性が低い商品です。

投資信託は原則(そうじゃないものもありますが)いつでも解約できるため、基本的には解約した営業日の翌日~3 営業日程度経った後には現金として使うことができます。

なので仮にまとまったお金が必要になった場合でも、投資信託に積み立てているお金を充てることができます。

ただし投資信託はあくまでも資産形成の手段のひとつとして使いたいため、緊急のための資金は預金・貯金などより安全な形で準備しておいたほうが無難です。

絶対に「長期」「低コスト」「インデックス型」で運用を

以上が僕が投資信託をおすすめする理由です。

ただしもちろん、必ず儲かるものではありません
利益を得たいと思うならそれ相応のリスクを取る必要があります。
「ラクして稼げる」商品はこの世にありません。

そこで気をつけないといけないのは、「長期」「低コスト」「インデックス型」で投資信託を行うということです。

初めから長期間(最低 5 年以上)での運用と決めておく

短期間で投資信託をするなら、まず間違いなく損すると思っておいて良いでしょう。
そもそも世界情勢がどうなるかなんて素人の僕たちにはわからないですし、短期での投資はドルコスト平均法のメリットが全く活かせません。

どんなに短くても 5 年以上、できれば 10 年間は積み立て続けることを目標にしましょう。

仮に 3 年たって、ラッキーなことに初めに買った価格の倍になっていればその時点で売却(解約)してもいいですし、もし半分の価格になっていれば「○年後が楽しみやな~」と思いながらこつこつ積み立て続けていくべきです(むしろ半分の価格になっていれば積立額を増やしてもいいかもしれません)。

このように投資信託は長期での運用を基本とするので、できるだけ中途で(仕方なく)解約することは避けるべきです。

そのためにはあくまでも余裕資金で運用してください。
できれば急な事態にそなえて 50 ~ 100 万円はすぐに使える現預金として残しておいたほうがいいでしょう。

運用コストができるだけかからないものを選ぶ

毎月積み立てる(購入する)ことを考えると、購入手数料がかかる銘柄は避けるべきです。

毎月手数料分だけ元金が減ってしまうと、その分利益が少なくなってしまいます。
長期での運用を考えているため、毎月の手数料はトータルするとバカにならない金額になります。

いわゆるノーロード(購入手数料無料)の銘柄を選ぶようにしましょう。

また、投資信託は運用中に手数料が発生します。これを信託報酬と言います。
この記事のはじめに、投資信託は「投資運用のプロに任せるもの」と言いましたが、信託報酬は運用してくれる人(ファンドマネージャーと言います)に支払う手数料のことですね。

こちらもできるだけ手数料率が低いものを選びましょう。
理想としては 1% 以下のものが良いです。

「インデックス型」の銘柄を選ぶ

投資信託には大きく「インデックス型」「アクティブ型」の銘柄に分けられます。

インデックス型は市場の平均に沿った運用を目指すもの、アクティブ型はそれを上回る成果を目指すものです。

インデックス型のほうがリスクは低めアクティブ型のほうがリスクが高めということですね。

で、こんなデータがあります。

いや、アクティブ型全然あかんやん

短期で見ても長期で見ても、アクティブ型のほうが成績が悪いんです。
つまり、プロを持ってしても相場を読むのは難しいということがわかりますね。

なのでリスクが低く、運用コストも低いインデックス型の銘柄を選ぶことをおすすめしてるわけです。

まとめ

ということで、投資信託は時間を味方につければお金を増やせる確率は相当高い、というのが僕の経験からの持論です。

若い方こそぜひ投資信託での長期運用を。
小さいお子さんがおられる場合は教育資金のために投資信託を活用するのもおすすめです。
学資保険なんか入ってる場合じゃないですよ!

それからひとつ気をつけておいて欲しいのは、当然ながら僕がこの記事で挙げた 3 つの銘柄はこれから先どうなるかは保証できませんのでご了承を
10 年スパンで運用するなら全然アリだと思いますけどね。これまで素晴らしい成績を残してくれましたし。投資はあくまでも自己責任で!

お金をただ銀行口座に置いてるだけだったり定期預金に預けてるだけではお金は全然増えませんよ~

この記事を書いた人

大卒後、IT屋として14年。
得意言語は Java, C#。
新卒入社した会社で社会保険料を抜かれ続けていることも知らず、自分の無知さに呆れ2級FP技能士の資格を取得。
生き抜くためのお金と時間の使い方を発信していきます。
子育て中なので特に子育て世代に役立つ話題を中心に。
家計診断を始めとしたライフプランニング・ファイナンシャルプランニングのご相談いつでもどうぞ。
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コメント

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  2. […] てていくことになります。(投資信託については別記事「【資産運用】リスクを抑えながら資産を増やしたいなら、長期で投資信託を買い続けることをおすすめします」をご覧ください。) […]