この記事のポイント
- IPO の当選確率は約 1 %
- IPO は一定額(少なくとも 100 万円以上)の資金が無いと儲からない
- ほとんど当たらないので、感情を押し殺して続ける根気が必要
- 儲かる時は儲かる
IPO は儲かる?
世の中には様々な投資方法があるのですが、その中でも個人的に推しているのが IPO と言われる投資です。
IPO って何?これから IPO を始めてみよう!という方のために超ざっくりした説明をすると、
IPO(Initial Public Offering)投資 というのは「証券市場に新しく上場する株を買い、上場したタイミングですぐに株を売り、その価格差(上場時株価 – IPO購入時株価)による利益を狙う」投資方法のことです。
例えば、2017 年には LINE が東京証券取引所に新規上場しました。
この時の IPO 購入時株価は 1 株 3,300 円。
上場時株価は 1 株 4,900 円だったので、1 株あたりの利益は 1,600 円です。
株の購入はたいてい 100 株単位で行われるので、上場時株価で売った人は
1,600 円 × 100 株 = 16 万円
の利益を手に入れた、という感じです(実際にはここから税金が引かれますが)。
正確に言うと、IPO で購入した株を上場後すぐに売る必要はなく、売りたいと思うタイミングが来るまで持ち続けることはもちろん可能です(将来的にかなり値上がりする!と見込んでいる場合など)。
ただ、IPO 投資を実践している方のほとんどは上記のように上場後すぐに売却することが多いようです。
(僕もその一人です。)
そして注意しなければいけないのが、IPO は誰でもお金さえ出せば購入できるわけではなく、抽選であるというところです。
ではこの IPO での投資方法、本当に儲かるんでしょうか?
この 1 年(2019年)、IPO の申し込み本数と当選本数を記録し続けてきましたので、今回はそれを報告します。
IPO の当選確率
それでは早速ですが、2019 年の投資成績を発表します。
IPO は証券会社の店頭や電話でも申し込めるのですが、僕はネットでの申し込みのみにしています。
申し込み本数 | 298 本 |
---|---|
当選本数 | 3 本(1.01%) |
落選本数 | 295 本(98.99%) |
利益 | 8,400 円 |
税引後利益 | 6,720 円 |
いやー世知辛い。
300 本近く申し込んで、当たったのはたったの 3 本。。。
しかも当たった分の利益を合わせても 6,720 円にしかなりませんでした。
これ 2019 年まるまる 1 年かけてこの成績です。
ちなみに証券会社別の本数は下のような感じ。
証券会社 | IPO 申込数 | 当選数 | 落選数 |
---|---|---|---|
SBI | 65 | 0 | 65 |
野村 | 18 | 0 | 18 |
みずほ | 40 | 1 | 40 |
モルガン | 11 | 1 | 10 |
SMBC日興 | 41 | 0 | 41 |
大和 | 34 | 1 | 33 |
マネックス | 30 | 0 | 30 |
松井 | 14 | 0 | 14 |
楽天 | 16 | 0 | 16 |
カブドットコム | 10 | 0 | 10 |
岡三 | 19 | 0 | 19 |
この本数はあくまで「自分が申し込んだ数」なので、実際の IPO の本数はもっと多いです。
証券口座の数と元手資金はどれくらいいる?
上の結果から見てもわかる通り、ネット専業で IPO で儲けようとすると、とにかく数を撃たなければなりません。
理由は単純で、なるべく多くの証券口座から申し込まないと当選確率が上がらないからです。
なので、理屈で言うと証券口座の数は多ければ多いほうが良いということになります。
僕が保持している証券口座は先ほど出てきた 11 口座ですが、
いずれもネット申し込みですべて完結するので、口座開設するだけなら簡単です。
たださすがにこれだけの数になってくると管理が大変ですね。。。
で、元手となる資金はどれぐらい必要かというと、最低でも 20 ~ 30 万円は必要になります。
ただ 20 ~ 30 万円では申し込める数がかなり限定されますし、銘柄も限定されます。
僕の場合はだいたいトータルすると 400 ~ 500 万円程度で運用してます。
IPO を推す理由
上の結果からわかる通り、IPO はほとんど当選しません。
しかもこれだけの数を毎回毎回申し込み手続きをしなくちゃいけないので、その手続きが正直かなり面倒くさいです。
また、IPO に当たった銘柄が上場し、初めてつく株価のことを「初値」と言いますが、この価格が購入時の価格を下回ることもあります。つまり、損することも十分にあります。
あくまでも株への投資なので。
それでもやはり IPO が投資の 1 つとして魅力的なのは、優良銘柄に当たった時の利益が大きいから、という点と、損する確率が低いから、の 2 点が挙げられます。
僕の今年の成績ではあまり説得力がありませんが、去年、おととしは IPO で 30 ~ 50 万円ほどの利益をあげました。
人気の銘柄だと初値が購入価格を上回ることが多く、また、申し込みそのものはすべて無料なので、宝くじにお金をかけるぐらいならたとえ面倒くさくても IPO に投資したほうがよっぽど利益を得る確率が高くなるはずです。
(ちなみに宝くじの当選確率は 5等=3,000 円で 1 % と言われています。1等=○億円にいたっては 0.000005% 程度というすさまじい低さです。)
まとめ
IPO、当たった時は嬉しいんですけどねぇ。。。
何十回何百回と落ち続けるのが常なので、いちいち「当たってるかな。。!?」なんて希望を持ってると長続きしません。
僕の場合は持っている証券口座の数も多く、毎度各証券会社のホームページにログインして申し込み手続きをして、、、とやってると気が狂いそうになるので、ログイン~IPO申し込みページまでの操作は Selenium というツールを使ってすべて自動化してます。Selenium についてはよければこちらの記事を見てみてください。
もし銀行口座に何百万円も眠らせている方がいれば、IPO をやってみるのは全然アリだと思います。
あ、あくまでも投資は自己責任ですが。。。
来年はもっと当たるといいな~
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