この記事のポイント
- 住宅ローンの利子、トータルの返済額がわかる
- 住宅ローンは背伸びをしてはだめ。月々の返済額をムリの無い範囲に設定すること
住宅ローンって借りたら結局いくらになるの?
こんにちは、ハン辻たかし(@han2ji_takashi)です。
いわゆる人生の3大支出は住宅・教育・老後の3つであると言われています。
個人的にはこれに保険も加えるべきじゃないの?と思ったりもしますが、そこは本題と違う話題なので一旦横に置いといて。
この内、教育については子どもがいないご家庭の場合はその分を他の支出にまわすことができますが、住宅と老後に関する支出は全ての人が避けて通ることができない支出です。
さて、今回はその内の住宅に焦点を当ててみるわけですが、ここでひとつ質問です。
住宅ローンの利子ってどれぐらいかかると思いますか?
新聞にはさまってる不動産会社のチラシとか見ても、月々いくら払えば家が買えるかは書いてあってもトータルでいくら払うかなんかもちろん載ってません。
まぁそんなもの書いたら金額がでかすぎてだいたいの人が及び腰になってしまうからでしょうけど。
ということで今回は、住宅ローンをいくら借りたらいくらの利子がついて、月々の返済額がいくらになるのか、をシミュレーションしてみましょう。
シミュレーションしてみよう
用語の説明
まずはシミュレーションの前に、基本的な用語をおさえておきましょう。
金利 | 利子を計算するための率。借りた金額に対する利率 |
---|---|
借入年数 | 住宅ローンを借りる年数(ローンを返し終わるまでの年数) |
借入金額 | 銀行から借りる金額 |
返済方式 | 住宅ローンの返し方。元利金等返済と元金均等返済の 2 種類がある。 【元利均等返済】 毎月決まった額を返していく方法。 【元金均等返済】 住宅ローンの元金部分の返済額を固定して返済していく方法。 初期の返済額が大きく、徐々に返済額は少なくなっていく。 |
繰上返済 | 返済の途中で、ローンの元金部分の一部を毎月の額とは別に返済すること |
ボーナス返済 | ボーナスが出た月に、毎月の返済額に上乗せして返済する額のこと |
シミュレーション
さて、用語をおさえたところで、実際にシミュレーションしてみましょう。
ここでは計算を簡単にするために繰上返済とボーナス返済は無しにしています。
計算を簡単にするためにという目的もあるのですが、そもそも繰上返済とボーナス返済は、できる前提でローンを組むともし途中で繰上やボーナス返済ができなくなってしまった時に返済計画が崩れてしまうので、FP としてはおすすめできません。
できたらできたでラッキー程度のものなので、ここでは無いものとして考えます。
では下の計算フォームに数値を入れてみてください。
金利 | % |
---|---|
借入年数 | 年 |
借入金額 | 万円 |
返済方式 | |
繰上返済 | なし |
ボーナス返済 | なし |
利子総額 | 円 |
---|---|
返済総額 | 円 |
1 ヶ月目の月返済額 | |
の月返済額 | |
の月返済額 | |
最終月の月返済額 | 円 |
月々の返済額をムリして多くするのは厳禁
シミュレーションの結果はどうだったでしょうか?
利子の額が思ったより多いと思ったか少ないと思ったか。ここは個人の感覚によって違うところですが、
どちらにせよ月々の返済額をムリして多めに設定するのはかなり危険です。
住宅ローンは数十年単位という極めて長期で返済していくものなので、最初から全力ダッシュをかけてもやがて力尽きてしまいます。マラソンと同じで、ペース配分をしっかり考えて後半のためにも体力を温存しておきましょう。
一般的に、元利金等返済と元金均等返済を比べると、元金均等返済のほうが返済総額は少なくて済みます。
元金均等返済のほうが、返済初期からの元金の減り方が早いからですね。
ただ元金均等返済は、ローン返済の初期の頃ほど月々の返済額が大きいという特徴があります。
初期から十分に払う余裕がある時は元金均等返済を選択してもちろん OK ですが、
最初からムリしてあとあとローンが返せなくなったり、結局他に借金したら本末転倒です。
返済総額が少なくなるとは言え、元利均等返済と比べて数十年でたかだか数十万円程度のものなのでムリする必要はありません。
あとは住宅ローンの額に加えて、初期費用(火災保険、印紙税、不動産取得税、登記税、仲介手数料、司法書士への報酬等)も乗っかってくるのでその点もお忘れなく。
いずれにしても一度専門家の話は聞いといたほうがいいと思いますよ~
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