車って本当に必要?

お金

こんにちは、ハン辻たかし(@han2ji_takashi)です。

車。

そう車です。外に出りゃどの方向見てもぶんぶん走ってるあの車です。
まさに日常生活に無くてはならないモノですよね。

でも、車って本当に必要でしょうか?

お金と時間をからめて、「自分の生活に本当に車が必要かどうか?」を考えてみましょう。

この記事のポイント

  • 街住みなら車はいらない
  • 車にかかる費用を計算してみよう(シミュレーションできます)
  • 自分が納得して車を持つならそれでよし

車はどれくらい普及しているのか?

今、日本では車(自家用乗用車)はどれぐらい普及しているのでしょうか?
下図は 一般社団法人 自動車検査登録情報協会 の Web ページから引用したものです。

(一般社団法人 自動車検査登録情報協会 の2018年8月15日 ニュースリリースより引用)

グラフ一番右の平成30年の数値を見ると、世帯当たり普及台数(赤線)が 1 を超えています。
つまり、一家に一台車があるわけですね。

車じゃなきゃだめ?

これだけ普及すると、右にならえが好きな日本人としては深く考えずに
「そろそろ車でも買うか~」という思考に陥りがちです。
ですが、本当にあなたの家に車は必要でしょうか?

僕もよく友人から「車まだ買わへんの?」「車あると便利やで~」とよく言われますが、
あると便利なのはわかりきっています。そりゃあればいいなと思いますよ。車。

ですが、問題なのはかかるコストに見合う効果が出るか?という点です。

そもそも、こと日本の都市部においてはハンパじゃないほど交通網が整備されています。
それこそ電車や地下鉄、バスを使えば大抵の場所にたどりつけます。
それを「車は便利だから」「バスは貧乏くさいから」等の理由で他の選択肢を
安易に切り捨てるのは実にもったいないことです。

IT 業界では「車輪の再発明」という言葉がよく使われます。

車輪を題材にした慣用句であり、世界中で使われている。「広く受け入れられ確立されている技術や解決法を知らずに(または意図的に無視して)、同様のものを再び一から作ること」を意味する。

(Wikipedia より引用)

他のシステムで同じような機能が提供されているのに、それと同等のものを1から作り直すなんて効率が悪すぎる、といういましめの言葉です。

つまり、すでにできあがっている便利な交通手段を切り捨ててでも車を買わないといけないか?
をもう一度考えてみましょう。

はじめから終わりまででいくらかかるのか?

さて、では具体的に車を買ってから手放すまでにいくらかかるのか、計算してみましょう。
といっても、こういう記事にありがちな
「これとこれとこれでこんだけかかってトータルめっちゃ金かかってるで!!
 あんたらめっちゃ損してるで!!(ドヤァ)」
みたいな独りよがりな意見の並べ立てはしません。
そういうのってたいてい書いてる人の言い分に都合の良い数字ばかり並んでますからね。

下に計算フォームを用意してみました。
車を持っている方、あるいはこれから持とうとしている方はぜひトータルで
どれぐらいお金がかかるのか、一度シミュレーションしてみてください。

下記フォームにはそれっぽい数値をあらかじめ設定していますので、みなさんの家庭に合わせた数値へ変更してください。* は入力必須です。

乗車年数*
乗車回数 回 / 月
乗車距離 km / 月
費用
一括費用車両購入費* 万円
年単位費用車検費 万円 / 2 年
自動車税 万円 / 年
自動車保険費 万円 / 年
月単位費用ガソリン費 万円 / 月
高速料金 万円 / 月
駐車場費 万円 / 月
その他雑費 万円 / 月
収入
車両売却費 万円

計算結果
総費用 万円
1 月あたり 万円
1 回あたり
1 kmあたり

これは「最低」かかると思われる費用です。
僕は車を購入したことが無いので他にももろもろかかってくる費用はあるんじゃないでしょうか。
違反金とか。部品交換費とか。JAF とか。ローンで買うなら利子とか。

車は最初に買う時にドンッとお金を払って終わり、あとにかかる費用は普段意識しづらいため、
トータルの費用、月あたりの費用、km あたりの費用になおして見てみるとまた違った見え方にならないでしょうか?

ちなみに新幹線の東京-新大阪間の料金は 13,620 円、走行距離は 552.6 kmです。
(2019/01/02 現在)

1 km あたりの料金に直すと 24.6 円です。
1 km 進むのに約 24 円かかるということですね。
それと比べてあなたの計算結果はいかがだったでしょうか?

車は時間をムダにする

そして見落としてはいけないのはお金だけじゃなくて時間もかかるという点です。
車検に行く時間、車を洗う時間、ガソリンを入れる時間、渋滞にはまる時間、
これらはすべて車を持っていなければ他のことに使える時間です。

また、車が致命的なのは運転中に何もできないところです。

お盆とか正月は毎年毎年同じニュースやってますよね。
どこどこの高速道路の渋滞は何十kmです、みたいな。
あのニュースを見るたびに「まじで?まじで毎年毎年こんなことやってんの?」と思ってしまいます。

あの時間ってただ座ってるだけですよね。

ムダにストレスも増えるし疲れもするし。あの行為を何十万、何百万の人がしているというのが信じられない。。。

もちろん、「移動中に Audible とかポッドキャスト聴いて時間を有効に使えてるわ!」という人もいるでしょう。
でもそういう人は少数派(たいていは音楽かラジオ)でしょうし、そもそも他の人と一緒に乗ってる状況では 100% 自分の思い通りに時間を使えることはできないはずです。

それでもやっぱり車がいい?

それでもやっぱり車がいいでしょうか?
他の手段では一切その代わりはできないでしょうか?

電車やバスを使えば遠くまでいけます。
車の日常使いが多いなら、例えば電動自転車は最初のお金は結構かかりますが(十数万円)、それが終われば車とは比にならないほどあとのお金はかかりません。

たとえ「いやいや絶対に車必要でしょ」という結論になったとしても、カーシェアやレンタカーで何とかならないでしょうか?
タイムズのカーシェアなんて月額基本料1,080円で、ガソリン代もかかりません(プランによってはかかるものもあります)。

近くにカーシェアやレンタカーなんてないわ!!という人でも
今は全国タクシーのようにアプリ1つで気軽にタクシーを呼ぶことができます。
毎月の維持費を考えたら、毎回タクシーを呼ぶほうが安くなる可能性も十分にあります。

また、「自分から行く」のではなく「向こうに来てもらう」方法も考えられます。
つまりネットスーパーや生協のサービスを利用すれば行く必要は無くなりますし、買い物に行く時間は別の時間に使えます。

自分が許せる範囲のお金をかけよう

僕は、都市部に住んでいるのなら車を持たなくてもいいんじゃないの?
と思う派ですし、この記事も全面的にその立場で意見を述べています。

しかし車を持つことを全否定するわけではありません。

家の近くに交通の便がほとんど無い場合や、家族の人数が多い場合はむしろ車を持つほうがお金の面では合理的になるケースもあるからです。
車は「1台あたり」にお金がかかりますが、公共交通機関は「1人あたり」にかかりますからね。

また、単純に車が好きだから持っているという方もそれで良いと思います。
人の価値観を否定することはできません。
「いくらお金がかかっても、私は車が好きなんだ!」という人に対して、
「でもこんなにお金がかかってますよ!?」と言うのは無意味だからです。
価値観はお金で評価できませんからね。

車にかかるお金、かける時間をトータルに、
「これって本当に今の自分に必要かな?」
をよく考えましょう~

この記事を書いた人

大卒後、IT屋として14年。
得意言語は Java, C#。
新卒入社した会社で社会保険料を抜かれ続けていることも知らず、自分の無知さに呆れ2級FP技能士の資格を取得。
生き抜くためのお金と時間の使い方を発信していきます。
子育て中なので特に子育て世代に役立つ話題を中心に。
家計診断を始めとしたライフプランニング・ファイナンシャルプランニングのご相談いつでもどうぞ。
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コメント

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