この記事のポイント
- 学資保険は入るメリットが見当たらない
- 定期保険+投資信託・ロボアドバイザーの長期資産運用で教育資金を作ろう
子どもができたら学資保険?
こんにちは、ハン辻たかし(@han2ji_takashi)です。
僕は 2018 年の 10 月に元気な男の子を授かりました。
35 歳にしてようやく念願の父親になることができました。
これまでの人生、生命保険なんて見向きもしなかったんですが、子どもができたとなると考えないわけにはいきません。
「学資保険(こども保険)について本格的に調べてみるか」なんて思いながらいろいろと見ていたのですが、調べれば調べるほど
「ど、、、どこにメリットがあるんやこれ。。。」
と思ったので、今日はそう考えた理由について書いてみます。
学資保険がおすすめできない5つの理由
1.返戻率が低い
学資保険の色んな商品を見ていたのですが、まぁ返戻率が低い低い。
(※返戻率=払った保険料に対する受け取る金額の割合)
低いどころか、払った保険料の総額を割り込むものも結構あったので驚きでした。
払った額がかえってこないなんて論外ですね。
そもそも学資保険の目的は子どもの教育費を確保することです。
元のお金より少なくなってどうすんねん。。。
返戻率が高い商品でもせいぜい 5% 程度でしょうか。
20 年近く待ち続けてたった 5% って。。。
ということで資産を作るには利率が低すぎます。
2.金質(かねじち)の期間が長い
で、今言ったとおり、学資保険はお金をとられる期間がものすごく長いです。
これを僕は人質(ひとじち)ならぬ金質(かねじち)と呼んでいます。
お金の人質ですね。
当然その間、払っている分のお金は他のものに使ったり運用したりすることはできません。
これはすなわち、学資保険を払っている間は「そのお金で払えていたはずの」分は一切借金やローンを組んだりできないことを意味しています。
例えば、学資保険を払っている間に車のローンを組むことなんて本末転倒です。
だって、仮に学資保険に払った金額がその時点で累計 50 万円だった場合、その 50 万円は車のローンに充てることができたはずですから。
車のローンの利率は様々ですが、よくて学資保険の利率と同じか、それより高いものがほとんどでしょう。つまり車のローン利率 > 学資保険の利率という状態になってしまいます。
こうなると学資保険の返戻率は一瞬にして吹き飛びます。
3.中途解約すると損する
これは2.と関連する話ですが、中途解約すると、それまで払い込んだ保険料より少ない金額しか返してもらえません。
「10 ~ 20 年保険料を払い続けてね。もし途中でやめた場合は約束を破った罰として、これまで払った額より少ない金額しか返さないよ。」
と言われてるわけです。満期まで行ったところで大した返戻率でも無いくせに。
10年スパンで保険料を確実に払い続けられる自信ってありますかね?
僕はちょっとないです。。。
そんなに長い期間があれば社会も大きく変わるだろうし、他に魅力的な商品が出てくる可能性も十分にあるので。
4.インフレに弱い
学資保険は満期になった時に受け取れる金額が決まってるので、インフレに弱いです。
例えば、仮に返戻率が 105% だった場合、払い込んだ保険料が 100 万円であれば 105 万円受け取れることになります。
5 万円多くもらえた!ラッキー!
はいいのですが、学資保険を開始した時から物価が 2% 上がっていたとしたら、実質儲かったのは 3% 分だけということになります。
具体的には、100 円で買えていたものが 2% のインフレによって 102 円になった場合、お金の価値が目減りしたことになります。
学資保険はこのようなケースに対応できません。
もちろんインフレになるかどうかなんて誰にもわからないわけですが、今(2019年3月時点)は超低金利と言われている時代。日銀もデフレ脱却を目指しています(全然できていませんが)。
少なくとも今より物価が下がる可能性は低いんじゃないでしょうか。
5.万が一が起こった時に足りない分は保障されない
仮にお子さんが 10 歳の時に、学資保険の保険料を払っているお父さんが亡くなってしまったとしましょう。
その後の学資保険の保険料の支払いは免除されます。
そして、お子さんが一定の年齢に達した時は、満期金(給付金)もしっかり支払われます。
が、お父さんが亡くなった後の生活は成り立つでしょうか?
学資保険の満期金はせいぜい 200 ~ 300 万円のものが多いです。
いくら満期金をもらえるとは言え、10 歳時点~大学卒業までの教育費に加え、生活費その他すべての費用を考えると、満期金は助けになるでしょうか?
助けにならないとは言いませんが、焼け石に水というかなんというか。。。
教育資金は定期保険+投信・ロボアドで備えを
まずは掛け捨ての定期保険で最低額を保障
教育資金のことを考えるなら、僕は掛け捨ての定期保険をおすすめします。
先ほども言った通り、万が一亡くなった時に学資保険は中途半端な額しか入ってこないんですよね。。
ところが定期保険なら、保険期間中に亡くなったらまとまった金額(=教育費をまかなえる額)が入ってきます。
僕が入っている掛け捨ての定期保険は保険期間が 10 年、月額 1,875 円で保険金額が 1,500 万円です。
この定期保険には 35 歳の時に入ったので 30 歳の方ならもっと月額が安くなるでしょうし、保険金額によってもまた変わってきます。
仮に一般的にな学資保険と同金額(200 ~ 300 万円)程度を保障したいなら、と言っても定期保険は最低額が 500 万円からの所が多いのですが、30 歳男性なら 500 万円のネットの定期保険でせいぜい月額 700 円か 800 円程度です。
投資信託で運用する
万が一のことがあった時は定期保険で教育資金をまかなえるのですが、万が一が無かった時(が普通ですが)のための教育資金を用意する方法としては投資信託が良いです。
投資信託についてはまた別の記事で詳しく触れたいと思いますが、ざっくり言うと投資のプロに資金を預けて運用してもらいお金を増やしてもらうことを投資信託と言います。
投資信託の良い所は何かと言うと、長期で運用を行うとお金が増える確率が相当高くなるという所です。
僕は 2007 年から 2016 年までの約 9 年間、「MHAM株式インデックスファンド225」という銘柄に毎月 1 万円ずつ投資を続けてきました。
初めて 1 万円投資した日の基準価額(株価みたいなものと思ってもらったらいいです)は 2,944 円でした。
ところがその後 4 年間で、2,944 円を上回ることは一度もありませんでした。
2008 年の秋にはみなさんご存知のリーマンショックがあったので、最初の価格から半分よりさらに下の価格になっています。
ですがこの 4 年間、僕は全く心配しませんでした。
そもそも 10 年ぐらいは投資し続けようと考えていたので、途中の価格はどうでもよかったからです。
で、これがこの後どうなったかというと、
最終的にはほぼほぼ元通りの価格(より少し上)に戻りました。
これだけ見ると、最終的な価格としては一番最初に買った時と比べて倍どころか全然上がってません。
むしろ最初の価格を下回ってる期間のほうが断然長いです。
さて、毎月 1 万円ずつ(途中から少し増額しましたが)投資し続けた結果がどうなったかというと、
【累計投資額】1,289,893 円(分配金の再投資含む)
【累計解約額】1,831,118 円
なんと 50 万円以上の利益が出ました。
投資期間中、僕は全く何もしていません。
相場にかじりついたり株や投資信託の猛勉強もしてません。
ただただ毎月 1 万円を積み立て続けただけです。
このように、特別な知識も必要とせず、運用の手間がかからず、相場の変動リスクを抑えながら安定的にお金を増やせるのが長期運用の投資信託です。
ロボアドバイザーで運用する
投資信託と同じ理屈で、ウェルスナビ
僕も最近は「何にも考えずに投資信託し続けるんやったら、考え続けながら運用してくれるロボアドバイザーに任したほうが良いんじゃね?」と思い始め、徐々にロボアドバイザーへの資産運用にシフトし始めています。
僕は現在ウェルスナビで運用していますが、約 1 年半経過しての成績はこんな感じです。
一応成績としてはプラスですが、投資信託同様これも 10 年スパンの運用を考えているので今の成績はどうでもいいです。
むしろ今の内に下がってほしいぐらいなんですが。。。
口座開設はこちらからどうぞ。
まとめ
おさらいしておきます。
学資保険は
- 返戻率が低い
- 金質(かねじち)の期間が長い
- 中途解約すると損する
- インフレに弱い
- 万が一が起こった時に足りない分は保障されない
のでおすすめしません。
これに代えて、
- 掛け捨ての定期保険に入る
- 投資信託 or ロボアドバイザーで資産を長期運用する
ことで教育資金を作りましょう。
ただし、投資信託もロボアドバイザーももちろん元本割れのリスクがあることは考えておいてください。
特に短期間での投資を行うと、素人はほぼほぼ負けます。
時間をかけてじっくり投資していきましょう。
まー学資保険もリスクだらけですけどね。
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